薬剤を処方します。

ホルモンの注射

統合失調症は100人に1人と、罹患率の高い病気です。20歳前後の人に、たら、統合失調症の可能性があります。
引きこもりやうつ症状がみられ自分が筒抜けになるように感じ、妄想や幻聴があらわれてきます。前駆期のサインが見え隠れするうち、症状がだんだんはっきりしてきます。
われるとは限らないのですが、特徴的なのは次のような症状です。
患者さんのすべてに明瞭にあら自分の生活が他人に筒抜けになるような不気味さケース3参照でも述べましたが、統合失調症には自我の境界の崩壊という特徴があります。病気によって自我の壁がもろくなり、心の中の秘密プライバシーと言いかえてもよいが筒抜けになってしまうように実感されるのです。そのため引きこもりがちになったり、窓を閉めて昼間から部屋を暗くしたり、電話やパソコンを分解するなど、奇異としか思えない行為をすることもあります。盗聴器がしかけられている、といった訴えもめずらしくありません。こういった筒抜け感が強まると、不安感や危機感から、妄想や幻聴があらわれるようになります。
妄想そのほとんどは被害妄想です。
加害者は特定の人物というより、あいまいな存在のことが多く、自分は何者かにねらわれたりスパイされているといった、漠然としたトーンの妄想が多いようです。

幻聴物理的には聞こえるはずのない
が、自分の悪口を言ったり、命令をしたり、複数の人が自分のうわさ周囲にはひとりごとををしているのが聞こえたりします。
ときには
と本人が会話を交わすことがあり、言っているようにみえます。
統合失調症かどうかを家族が見分けるポイントは、「ひとりでいるときにぶつぶつとわけのわからないことを言う」「警戒的になって外をうかがう電話が盗聴されているなどと訴える」といったものです。

統合失調症は、

どんな経過をたどるか初期の陽性症状は、薬でおさまります。
その後、揺り戻しのような陰性症状があり、長期間かけて回復に向かいます。
陽性症状はおさまっても、回復までには時間がかかる統合失調症の経過は人によってさまざまなたどり方をしますが、だいたいのパターンがありますので順を追ってみてみましょう(統合失調症の経過図を参照してください)。
病気の始まり統合失調症は、一般的には妄想などの陽性症状から始まるとされています。
陽性症興奮や状がなまなましくあらわれるこの時期を幻聴
急性期
と呼ぶこともあります。
しかし、ときには引きこもり不登校のような形で徐々に始まるケースもあります。

認知症の病型診断


病気の発症をある程度抑えられることがわかってきています。

>ホルモン補充療法が行なわれているそうしたケースでは、陽性症状がはっきりしません。そのため、家族も単なる引きこもりと思いがちですがしだいにひとりごと
奇異なこだわり
などを示すようになり、病気に気づくということもあります。
0治療がスタート周囲が異常に気づき、医師を受診して、治療が始まります。
陽性症状にある患者さんは、思考が混乱しているため、事故静かな治療環境に自傷や他害抗精神病薬による治療が大切な時期です。
などを防ぎ、おくために、入院が必要になることもあります。
抗精神病薬は、陽性症状にはよく効果をあらわすので薬を飲むようになると、す。陽性症状は消えていきます。
揺り戻し薬によって陽性症状が消え、ベッドに横になっていることが疲れが出るのです。
急性期から脱しても、しばらくは元気がなく、多くなります。急性期を経験することは大変なエネルギーを消費しますので、消耗期とも呼ばれます。
この時期は陽性症状が消えても病気が治ったというわけではないのです。
統合失調症は、そんなに簡単にはですから、いきません。
経過図にあるように、病気のラインは正常部分にとどまらず下降ラインをたどり、いきます。一種の揺り戻しのような状態です。
陰性症状の段階に入って陽性症状を、いわゆる統合失調症と考えると、陰性症状はさながらその後遺症のようにみえます。
陰性症状にある人は、積極性に乏しく疲れやすい、根気がない、ストレスに弱い、対人関係がスムーズに営めないといった、不器用で生きにくい
状態を示します。
うまく社会生活に適応しきれない陽性症状が突出している時期よりはるかに長い期間、患者さんは、陰性症状とつきあうことになります。
統合失調症は、実は陰性症状のほうがリアルな姿だともいえます。長い回復期ねん陰性症状は、年単位の長い時間をかけて回復に向かいます。
その間には、再発陽性症状の再燃も起こりえます。なかなか先が見えない病気のゆくえに、もどかしく思う時期がつづくかもしれ患者さんや家族にとっては、ません。
陽性症状の時期は医療機関での対応投薬や入院が中心になりますが、陰性症状の時期は、デイケアや作業所でのリハビリテーション、訪問看護、家族や友人の支えが重要です。
地域でのケア時間はかかっても、周囲が支えたりアドバイスをしながら、患者さんが自信をもてるようになったり、技能を身につけられるようになるのが、結局は回復の近道になります。


治療法ともいえます

免疫の記憶がのちのちに残らない防御方法

病気がないことを確認して生活治療開始陽性症状幻覚·妄想拥慢性期陰性症状m統合失調症の経過図妄正左側の初期の時期は期間は年単位で長くな

  • この図の横の軸は、
  • 時間の経過を示します。
    ただし、長さの単位には違いがあります。
    右にいく時間が経過するほど、数週間から数カ月という短い単位で経過します。
    ります。週や月と、目盛はつけてありません。

    あらわれる症状を示します。
    とを均一にはあらわせないため、横軸と縦軸が交差する特にトラブルもなくこなし

  • 縦の軸は、
  • 上が陽性症状の、下は陰性症状の度合です。

    真ん中あたりを正常とします。ここでいう正常とは、仕事や日常の作業を、ていけるくらいの、安定した精神状態のときと考えてください。

    初期の治療を怠ると、

    長期化·慢性化しやすいどんな病気でも、発症を予防すること1次予防や、たとえ発症しても早期発見·早期治療2次予防が重要ですが、統合失調症の場合は、予防に目が向けられることはほとんどありませんでした。その理由としては、次のような点があげられます。
    ★医学的な研究が不十分で、防ぐべき病気の危険因子が明確になっていない。
    ★統合失調症は、「進行性の病気で予後不良」予防は無理という根強い先入観がある。
    治療原因物質を特定し原因物質を遠ざけることが大切医師が育つわけさらに悪い★予防に不可欠な、関係者精神科医、援助スタッフ、疫学担当者、自助グループや家族会などの協力体制が確立されていない。
    ★予防活動を評価しない健康保険制度このような理由が重なり、統合失調症の予防の重要性が認識されてこなかったのです。
    しかし近年、精神病の未治療期間についての研究が進み、さまざまな調査データが発表されるようになってきています。
    これらの報告で明らかになったのは、次のような点です。
    ★統合失調症は、ほかの病気とくらべても同じ精神障害の中でも、治療をしないままでいる未治療期間が非常に長く、患者平均で30週7カ月半から114週2年以上の間にある★未治療期間の長短は、その後の精神状態や社会への適応と関連することが認められている。

    つまり、病気に早く気づき早く治療を始めた、未治療期間が短い患者さんほど、回復状態もよいのです。
    統合失調症は、発病してからの最初の5年間で障害が急速に進みます。この時期に、きちんとした薬物療法を受けることが重要なのです。抗精神病薬には、障害が起こっている脳の神経細胞の機能を回復させ、高める働きがあり、治療が早いほど効果もよくあらわれます。
    逆に、初期の大切な時期に治療を怠ると、症状がこじれ、病気は長期化·慢性化しやすくなります。
    遅くなると、せっかく薬を飲んでも病気が改善しないおそれすらあるのです。
    治療がおかしいと気づいたら、が大切です。そのままに放置せず、できるだけ早<、まず家族だけでも精神科医に相談すること

    急性期の陽性症状に、

    どう対処するか妄想幻聴興奮など、急性期の「陽性症状く巻き込まれ、振り回されてしまいます。
    こういうときこそ、家族は落ち着いて、本人を治療へと導いてあげることが大切です。
    陽性症状には、薬物療法がよく効くからです。
    」があらわれてくると、家族や周囲の人は、いやおうなまわりがすべて自分をいじめ、迫害していると訴える女性真実ではないことを強く信じ込んでいるケース。


    うつ病が考えられる

    妄想が始まっているかもしれません周囲が悪意に満ちているように感じ、毒まで盛られていると思い込む容子さん24歳は、地元の大学を卒業後、食品メーカーに就職しました。
    ましたが、翌年の春の異動で、東京本社の研究所に移ることになりました。
    1年ほどは実家から通勤してい容子さんは大学で栄養学を学んでいたため、入社のときに、食品分析の部署へ希望を出していたのです。はじめ両親は、都会でのひとり暮らしを心配しました。しかし、引っ込み思案で人づきあいが苦手な容子さんには、専門性を生かしてこつこつと分析を重ねる研究所の仕事のほうが適しているだろうと思い直し、出しました。
    送り東京に移転した直後は、両親によく電話をかけてきた容子さんでしたが、その電話がだんだん間遠になっていきました。
    両親は少し寂しく感じながらも、きっと新しい生活に慣れてきたからだろうと思っていたところ、の同僚という女性から連絡が入りました。

    容子さんその同僚は、容子さんから職場でのいじめを泣いて訴えられたというのです。
    容子さんが同僚に打ち明けた内容は自分の悪口が職場じゅうに広がっていて、みんなが意味ありげに自分をながめ、仲間はずれにする。
    あいさつもしてくれない。中心になっているのは直属の上司で、自分を追い出すために指示を出して、悪口を流した。
    自分に対してさまざまな悪だくみをしていて、新しく開発中の毒物を自分のカップに混入したのも、その上司。
    おかげで体調が悪くなった。こわくてお茶も飲めない、というものでした。
    同僚は、このところ会社を休みがちな容子さんを心配して、両親に知らせてきたのです。
    驚いた母親は、上京して容子さんのアパートを訪れました。連絡をしてくれた同僚にも来てもらいました。
    容子さんは、母親がしばらく見ないうちにげっそりとやせていました。不眠がつづいていて、食欲もないといいます。同僚が「だれも、あなたの悪口なんて言っていない」
    となぐさめると、少し表情がなごむものの、「でも私は聞いたことがある」
    と言い張ります。

    ガンの手術をした後

    ホルモンを補充することによってテロメラーゼの働きを促進する部屋の中は、母親が「あんなにきちょうめんだった子が、なぜ」
    と困惑するほど、乱雑になっています。
    娘にはまだ、社会人としての自覚がない。私のしつけが悪かったのか。そう思った母親は、なんとか説得しようと、いろいろ話しかけてみました。
    「大事な社員に対して、悪だくみをする上司などいない」「会社は大人の集まり。子どものようないじめなんてしないし、同僚の人に聞いても、そんなことはないそうじゃない」「研究所は食品の分析や開発をするところ。
    毒物の開発などするはずがない」「食品メーカーが、体に害のある毒物など、つくる必要はない」といったことです。しかし、母親がいくら一般常識を説き、どうしてわからないの
    せん。専門知識では、容子さんにかなわないのです。
    としかりつけても、容子さんには通じま容子さんは、あれも害になる、これも毒になると、つぎつぎに食品成分を並べたて、さらには、ぐるみで自分をおとしいれようと綿密な計画のもとに迫害している、とだんだん興奮してきます。
    会社は組織そして、母親は、母親もその計画の一味なのではないか、とまで言うようになりました。
    容子さんの異様な様子に、なにか精神の病気かもしれないと、がく然としました。

    妄想に対して論理で説得しても意味はありません

    はた目には間違いでも、本人にとっては真実それが妄想です。
    説得するよりは、味方になってあげることが大切です。
    孤立感や疎外感が深まり、妄想へと飛躍している?!

    妄想は、統合失調症の重要な症状のひとつです。
    現実にはありえないことを真実と強く確信し、それに対する反論や訂正を受け入れられない状態で、病気が発症する急性期によくあらわれます。
    このケースの容子さんにも、統合失調症の始まりと考えられる、いくつかの特徴がみられます。
    ひとつは、生活環境の変化です。特に地方から都会へ移動した場合などに、統合失調症が発症することがあ慣れない土地で、ります(ただし、これだけが発症の原因ではないことは言うまでもありません)。
    人も少なかったことが、孤立感や疎外感を深めていったことが考えられます。
    親戚や友もうひとつは、そういった疎外感が、すでに妄想へと発展していると思われる点です。
    私たちも、「人からうわさを立てられる」といった疑念をもつことはめずらしくありません。


    治療原因物質を特定し原因物質を遠ざけることが大切 治療原因物質を特定し原因物質を遠ざけることが大切 治療も始まった。